Erik Satie (エリック・サティ)についてまとめています。
■風変わりな言動 ●歯の痛いウグイス、シューベルトのマズルカ… 『犬のためのぶよぶよした前奏曲』 『ひからびた胎児』 『いつも片目を開けて眠る見事に太った猿の王様のためのファンファーレ』 ...etc。 特徴的な奇妙な曲名がよく話題に上がるサティですが、曲中に書き込まれている言葉もとても変わったものが多いです。 「頭を開いて」 「本書は、微笑ながらやさしい手つきでめくること」 「疑って」 「眉ひとつ動かさずに」 「自分自身を頼りに」 「最善を尽くして」 「現在を完全に忘れて」 「意識を失わずに続けること」 「歯の痛いウグイスのように」 「シューベルトのマズルカの引用」 …枚挙にいとまがありません。 そもそも、ウグイスに歯なんてあったっけ?仮にあったとしても、どう弾けば…。 シューベルトはマズルカは1曲も作っていないのでは…?と思って弾いて(聴いて)みたら、ショパンのソナタ第2番のパロディだったり。 恐らく、サティは、「どのように演奏すればいいのか、しっかり自分の頭で考えて演奏すること」が大切だと考えていたのでしょう。 「自分自身を頼りに」「最善を尽くして」などがわかりやすい例と言えますが、その他の一見「え?」と思うような言葉からもそれを読み取ることができます。 また、短いストーリー仕立てや、詩的文章となっているものも多く、読み物として秀逸だと言えます。 これらは日本の出版社から出版されている楽譜で読むことができますので、よろしければ是非。 |