Erik Satie (エリック・サティ)についてまとめています。
■風変わりな言動 ●報酬高すぎて仕事を断る サティの作品に「スポーツと気晴らし」というピアノ曲があります。サティの最高傑作とも評されることもある組曲ですが、この作品ができあがるまでには、面白い経緯があります。 シャルル・マルタンという人の挿絵のイメージと調和した一連の組曲が必要な、パリのある出版社が、最初はストラヴィンスキーに作曲を依頼しました。ところが、ストラヴィンスキーが要求した作曲料は、出版社からしては想定外に高額でした。そこで、出版社はサティと交渉することになったのです。サティに持ちかけられた作曲料はストラヴィンスキーのそれと比べてかなり安かったとのこと。しかし、サティはそれでも自ら「高すぎる」と言って、苦労して作曲料を下げてもらってから、やっと作曲にとりかかったそうです。 サティという人物を語る上で避けられないエピソードの一つと言えるでしょう。 |