Erik Satie (エリック・サティ)についてまとめています。

エリック・サティ うぬぼれ少女百貨店


サティ的コラム

映画「涼宮ハルヒの消失」のBGMについて


2010年2月6日に公開されたアニメ映画「涼宮ハルヒの消失」のBGMにサティの音楽が多用されていたので紹介します。

(管理人は予習として「涼宮ハルヒの憂鬱」の小説(ライトノベル)を読みましたが、それでも作品について語れるほどの理解はできなかったことと、ネタバレはしたくないということから、内容には触れません。)


開始何分から何分にどの曲が使われていたかをリストアップします。
(管理人が独自にDVD版で調査した結果ですので、映画館で上映されたものとは異なる可能性があります。)

1:00:30〜1:02:00 (計1:30) ジムノペディ第1番 39小節目まで(全78小節)
1:04:58〜1:05:42 (計0:44) グノシエンヌ第2番 12小節目まで(全32小節 *)
1:20:35〜1:21:18 (計0:43) グノシエンヌ第3番 14小節目まで(全54小節 *)
1:56:46〜1:59:29 (計2:43) ジムノペディ第2番 最後まで(全65小節)
2:01:29〜2:03:07 (計1:38) ジムノペディ第2番管弦楽版 39小節目まで(全65小節 **) 
2:28:30〜2:31:38 (計3:08) ジムノペディ第1番 1小節目〜最後(全78小節)

*小節線がないため、4/4拍子であると仮定した場合の小節数
**浜口史郎氏編曲

ということで、上記のようにサティ盛り沢山!の映画でした。興業的に大成功だったそうですので、沢山の人の耳にサティが届いた、ということでうれしいです! エンディングのスタッフロールにもちゃんと音楽キャストとして「エリック・サティ」との表記がありました。

特に注目すべきは、ジムノペディ第2番の管弦楽版。ドビュッシーは第1番と第3番を管弦楽に編曲しましたが、第2番は編曲していないため、とても面白い試みだと言えます。

DVD限定盤を購入したら、メイキングのDVDも付録していて、ピアニストである本田聖嗣氏のレコーディング風景も見ることができました。テンポを変えて何度も弾きなおしたり、スタッフと綿密に打ち合わせて進めており、当たり前ですが「流石プロのお仕事!」という感じでした。逆に映画を意識しないでピアニスト自身の感性で弾いたらどうなるのか、サティ・ファンとしては気になるところでした。

サントラは2010年2月6日に発売されています。
2枚組のCDですが、2枚目はジムノペディ第1〜3番、グノシエンヌ第1〜3番、ジュ・トゥ・ヴと、サティの曲のみ収録、という力の入れ様。
(ジムノペディ第2番管弦楽版は1枚目に収録。)
→ブログ過去記事参照

以上、クラシック以外のジャンルに目を向けてみると、意外と素晴らしいサティが見つかりますよ!的なお話でした。




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