Erik Satie (エリック・サティ)についてまとめています。

エリック・サティ うぬぼれ少女百貨店


風変わりな言動

梨の形で批判に応える


「あなたの曲には形式というものが欠けている」とドビュッシーの批判を受けたサティ。
『梨の形をした3つの小品』は、その批判に応えて作られたと言われています。
タイトルに「梨の形をした」と入れることで、これは形式があるんだ!という主張したのです。

「梨の」形ということもポイントで、フランス語で梨は「まぬけ」の隠語であるとのこと。

「3つの」小品なのに実際は7曲から成るというのも興味深い点。
(「始まりのようなもの」「同じものの継続」「T」「U」「V」「繰り返し」「もう一度繰り返し」の7曲。)

サティは「三位一体」の「3」という数字を神聖視していたそうで3曲から成る曲が多数存在しますが、タイトルと実際の曲数が異なるのは恐らくこの曲のみです。

なお、批判したのは、ドビュッシーではなく、パリ音楽院の教授であったエルネスト・ギローだという説もあります。



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